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地頭力

~時代を1歩、いや3歩あとから追いつく読書、ピ、ラ、未、読~ (ピラ未読とは~ピラニアの如く貪欲に本を収集しピラミッドの如く読まずに積み上げる読書と勝手に名付けて、強引に紹介した本の要旨をまとめるコーナー)   「地頭力」”じとうりょく”~遠い記憶の学生時代に歴史で学んだ「鎌倉時代に荘園に置かれた地頭が力を持った・・・」のこと?ではなく、”じあたまりょく”と読み、いろいろな問題をスピーディーに解決し、新しいものを創造することのできる「考える力」の「地頭力」のことです。    今回ピラミッドの山から取り出して紹介する本は、この地頭力やフェルミ推定という単語を広めた本「地頭力を鍛える」の続編で   「いま、すぐはじめる地頭力」 (細谷 功著大和書房刊) です。  同書のまえがきに   「地頭力の本質は結論から・全体から・単純に考える力」 であり、地頭力は、   「ビジネスでは日常業務を効率化して新しい発想を生み出し、新たな思考回路を獲得すると世界が変わって見えすべての行動パターンが変わる」 と 地頭力の本質が述べられています 。    地頭力は ①仮説思考力~結論から考える ②フレームワーク思考力~全体から考える ③抽象化思考力~単純に考える  この三つの考える力を備えることであるそうです。  個々の三つの考える力については、どうのように具体的に考えれば良いかが詳しく書かれています。  鎌倉時代の地頭になりたい方、いやいや、思考の幅を広げてたい方は読んでみては。  
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ピラ未読:80対20の法則

~時代を1歩、いや3歩あとから追いつく読書、ピ、ラ、未、読~ (ピラ未読とは~ピラニアの如く貪欲に本を収集しピラミッドの如く読まずに積み上げる読書) 今回は 「楽して、儲けて、楽しむ80対20の法則生活実践編」    リチャード・コッチ著阪急コミュニケーションズ刊 を取り上げたいと思います。    思考もシンプル、生活もシンプル、持ち物もシンプルを心がけている私としてはこの本はお薦めです。  しかし、シンプルを目指しているわりには部屋の中に本の山、いくつもピラミッドができあがっているのはどうしてなのか?(もしかして忠実なシモベたちがピラミッドの石を積み上げる如く、本をどこからか持って来て積んでいるのかな)  くだらない妄想はさておき、「80対20の法則」、別名「パレートの法則」と呼ばれ、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した理論です。    簡単に説明すると  「結果の80パーセントは、20パーセントの原因から生ずる」 という経験則のこと。      同書のなかでこの「80対20の法則」のわかりやすい例が紹介されていますが、ちょっと書かせてもらうと ・作家の20パーセントがベストセラーの80パーセントを生み出している ・販売店では、店員の20パーセントが売り上げの80パーセントを稼ぎ出している ・5人でポーカーをすると、そのうちの一人、つまり20パーセントが賭け金の80パーセントを取って勝つことが多い などなど。  同書では「80対20の法則」を実生活のなかでどう活用していくか書かれています。   要点をまとめてみると 「80対20の法則」を「80対20方式」と呼び、この「80対20方式」のポイントとなることは ○ 焦点の法則~絞り込むほど豊かになれる ○進歩の法則~少ない努力で多くの成果をあげられる のふたつ。     また、「80対20方式」を実践するには3つのステップがあり、 ステップ1~「80対20方式」の目標を絞る ステップ2~「80対20方式」の経路を見つける ステップ3~「80対20方式」の行動をとる   ステップを踏んで日々の生活で実践するためのコツを説明しています。  さらに 「80対20の法則」方式はあらゆることを、より簡単にではなく、...

超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条

「株価を予測する能力を得る」ために、今回読破したのが、 超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条   フィリップ・E・ テトロック (著),‎ ダン・ ガードナー (著)土方奈美(訳)早川書房刊 です。 予測力に重要なことは何を考えたではなく、 どう考えた かである 最も重要なのは「 モノの考え方 」 にあり、 超予測力を磨くコツが「10の心得」として巻末にまとめてあります。 超予測者をめざすための10の心得 1 トリアージ      努力が報われそうな質問に集中。簡単な時計型の質問(単純な経験則を当てはめれば成果に近づけるもの)どうにも見通せない「雲型」の質問(凝った統計モデルを使っても、正解率はチンパンジーの投げるダーツ並み)に無駄な時間をかけない。 2 一見手におえない問題は、手に負えるサブ問題に分解せよ   フェルミ推定(問題を知りえる要素と知りえないように分解する)をりようする 3 外側と内側の視点の適当なバランスを保て   100%「唯一無二」なものはない。外側の視点を確認するために「この手の事象がこの手の状況で発生する頻度はどれくらいなのか」 4 エビデンスに対する過小反応と過剰反応を避けよ   予測確立を小刻みにアップデートする傾向がある。しかしときには重要なシグナルに素早く対応するために予測を一気に動かすすべも心得ている。 5 どんな問題でも自らと対立する見解を考えよ 6 問題に応じて不確実性はできるだけ細かく予測しよう     世の中には絶対確実、絶対あり得ない問うことは少ない。「どちらともいえない」と いう言葉は何も言っていないのに等しい。不確実性について三つの選択肢を持とう。不確実性の段階を細かく区別できるほど、予測の質は高まる。 7 自身過小と自信過剰、慎重さと決断力の適度なバランスを見つけよう   決断力を発揮するタイミングと自己主張を押さえるべきタイミングの切り替えを常に意識している 8 失敗したときは原因を検証する。ただし後知恵バイアスにはご用心   自分の失敗を正当化したり言い訳をしたりするのはやめる。決然と事後分析に取り組もう。具体的にどこで誤ったのか。また成功した時も事後分析をする。 9 仲間の最良の部分を引き出し、自分の最良の部分を引き出して...

勝つための確率思考

 深夜番組で、芸人の松本、設楽、小池百合子がMCをやっている「クレイジージャーニー」があります。 2015年11月26日この番組で放送されたときに、今回紹介する本の著者が出演していたそうです。  私は放送を見ていないのですが、家人がこの放送を見ていて、東大でのプロ・ポーカープレーヤーの話が面白かったと話してきたのです。  その話を聞いて、そういえば以前に、東大出のプロ・ポーカープレイヤーが書いた本を読んでいたことを思い出したのです。そこで著者名からネットで顔写真を探し出し、家人にみせたところやはり同一人物でした。  私も放送された映像をネットで見ましたが、プロ・ポーカープレイヤーの世界が垣間見え、またポーカー界での勝つ考え方も参考になり見る価値ありです。 で、この本の題名は 「勝つための確率思考」       (中経出版)木原直哉  この本で書かれていることは色々と参考になりますが、私が独断と偏見でこの本のエッセンスを強いて3点絞るとすると 1 期待値に従ってプレーする。期待値が上がるならひたすら真剣に努力する 2 ポーカーは小さく負け続けるゲーム、勝負は降りることで得られる勝利もある 3 必勝法があるとするなら、リスクに見合う範囲で期待値が最大になる行動を常にとる 著書の考える確率的思考は有名なトレーダーなども同じことを述べています。 著書がトレーダーになれば、かなりの成績を上げることができるでしょうね。 たとえ単純なシステムでも・・・・。 私のポカ思考では、複雑なシステムでもまったくダメでござる(^_^;)   こちらがメインブログです↓ ひでぽん吉の徒然トレード

数学×思考=ざっくりと いかにして問題をとくか

「 いかにして問題を解くか 」(G.ポリア著丸善出版刊)  という本を理系の勉強をなさってきた方は読んだことがあるか、本の題名は知っていると思います。  その本に述べられている「ポリアの思考術」をもっと簡単にして数学的知識が苦手の文系の人でも問題解決思考法を伝授した本を読んだのでざっくりと紹介したいと思います。  それの本は   「数学×思考=ざっくりと いかにして問題をとくか」   (竹内 薫著丸善出版刊) です。  著者の竹内氏はNHKの番組「サイエンスZERO」などに出演されているサイエンス作家をなさっています。    ポリアの「 いかにして問題を解くか 」は以前読んだことがあるのですが、読了出来ずに挫折した記憶があります。  それはさておき、この本では問題を解決するため 「ポリアの教え25箇条」 が紹介されています。  この教えでは 4つのステップ として ①問題を理解すること ②計画を立てること ③計画を実行すること ④ふり返ってみること があり、その 4つのステップ の中に細かく25個の教えが詰まっています。  私はあまりにも多くて覚えられず、ちょっと頭に残りませんでした。  この挫折感を救ってくれたのが 「数学×思考=ざっくりと いかにして問題をとくか」 です。(笑)  人間の短期的に一度に覚えられることは7つ±2いわゆる 「マジックナンバー7」 。  私の記憶力は7マイナス2に辛うじて届くかどうかであることを甘んじて受け入れているので、常に「シンプル」を心がけており、著書名に含まれる”ざっくり”という語が私の心にまさしく”ザックリ”刺さりました。   著書ではポリアの教えを踏まえて、さっくり4つの思考法にまとめています。  それは次の4つです。 ①ざっくりと絵やグラフにしてみる ②ざっくりと仮説をたくさんあげてみる ③ざっくりと桁で憶えてみる ④ざっくりとデータの分布や誤差を推定してみる   そしてこの思考法をどのように活用するか 「フェルミ推定」 や 「モンテカルロ法」 などを使用して説明しています。  しかし、この本を深く理解するには数学知識がまったく不要とはいかず、高校卒業程度の知識はいるかも。  やっぱり私の中学算数並の知識では、本書の内容は”ざっくり”と...

影響力の武器

今回はブログで紹介しようか迷った本です。 なぜかって? ちょっと人には内緒にしておきたい本だからです。 「え、まだ読んでないんかい、私はとっくに読んだよ」って声が聞こえますが、社会人には必読の1冊ではないかと思います。私ももっと早く読んでいれば良かったと後悔しています。  その本にはトレードに関することは一切載っていない、心理学の本なんですが、お堅い本ではなくすらすらと読めるます。しかし500ページ近くありますので、ちょっと尻込みしちゃうかもしれません。  ですが、日常生活やビジネスの上で知っているのと知らないのとでは見識に雲泥の差が出ますね。色々な場面で人間心理が利用されていることがわかり、いちいち納得して読み進みました。  「影響力の武器」は心理学の初歩的なことが書かれているのでしょうが、知っていて損はありません。  トレードも人間心理が相当分収益に影響してくるので、トレードにもちょっとは役に立つかも!? こちらがメインブログです↓ ひでぽん吉の徒然トレード

シンプルに生きれば、すべてがうまいく

「SIMPLE LIVING:シンプルに生きれば、すべてがうまいく!」                  (西村豪庸著・中経出版刊)  日々シンプルを心がけている私は”シンプル”という言葉につい反応してしまい購入したと思われる本です。  この本の著者は巻末の紹介で書かれているところによると、コンサルタントの仕事や飲食店等を経営している方で、27歳で時給100万円を実現したと本の帯に書かれていて興味をそそります。  私の独断と偏見から、 「あまり好みの文体ではなく、空間が広い」って感じ。  この本で共感したところは第二章に「投資の世界はかなり厳しと心得る」に、   ”勝つことよりも、負けないことにフォーカスする”    ”市場と他人はコントロールできないので、自分自身と損失をコントロールした方が、結果として勝率が上がる”  と書かれており、トレードの”青い鳥”を発見していたんですね(笑)  著者は「投資で5億円儲けた男」なんだそうです。  ひでポン吉が独断と偏見で判定したトレードで活用できるか度    ★★★☆☆  やはり ”シンプル” が一番!