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ほったらかし投資術

 経済評論家の山崎元氏が、インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチ氏と共著した『ほったらかし投資術』のAi要約

投資の基本原則と目的

  • 長期・分散・低コスト: 本書が最も重視する投資の3原則です。

    • 長期: 短期的な相場の変動に一喜一憂せず、数十年という長い時間をかけて資産を増やすことを目指します。

    • 分散: 世界中の株式や債券など、様々な資産に幅広く投資することで、特定のリスクを避けます。

    • 低コスト: 購入手数料や信託報酬など、投資にかかる費用をできる限り抑え、効率的な運用を目指します。

  • 「ほったらかし」の意味: 一度投資の仕組みを整えたら、その後は頻繁な売買や相場チェックをせず、基本的に放置すること。感情に左右されない合理的な投資を推奨しています。

具体的な投資手法

  • インデックス投資を推奨: 特定の指数(例:TOPIX、S&P 500、全世界株式指数など)に連動することを目指す「インデックスファンド」への投資を強く勧めています。これは、コストが低く、自動的に分散投資ができるためです。

  • 特定の投資信託1本での運用: 「全世界株式インデックスファンド」など、1本の投資信託で世界中の株式に分散投資できる商品を選べば、さらにシンプルに投資できると解説しています。

  • 積立投資の重要性: 毎月一定額を自動的に買い付ける「積立投資」を推奨しています。これにより、高値掴みのリスクを減らし、ドルコスト平均法のメリットを享受できます。

税制優遇制度の活用

  • つみたてNISA・iDeCo: 国が設けている非課税制度を最大限に活用することを推奨しています。

    • つみたてNISA: 少額からの長期・積立・分散投資を支援する制度。

    • iDeCo: 老後資金を形成するための個人型確定拠出年金制度で、税制上の優遇措置が受けられます。

ほったらかし投資の実践ステップ

  1. 生活防衛資金の確保: 万が一に備え、まずは最低限の生活費を貯金として確保します。

  2. 投資に回せる金額を決める: 生活に支障のない範囲で、毎月投資できる金額を決めます。

  3. 税制優遇制度の口座を開設する: ネット証券などを利用し、つみたてNISAやiDeCoの口座を開設します。

  4. インデックスファンドを選び、自動積立の設定をする: 低コストなインデックスファンドを選び、毎月の積立設定を行います。

  5. あとは「ほったらかす」: 一度設定したら、頻繁にポートフォリオを見直すことはせず、長期で運用します。

本書は、投資は専門家だけのものではなく、一般の人々がシンプルかつ合理的に資産形成を行うための道筋を示しています。また、投資における「リスク」の捉え方についても言及し、資産がゼロになるリスクは、世界経済が崩壊するような極端な状況に限られるため、現実的なリスクは短期的・部分的な価格変動であると説明しています。


私みたいなもうすぐ還暦を迎えるジジイよりも、若い世代から40歳代の長く投資しできる現役世代向けの本。

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